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正座で痺れませんか?

私も皆さんと同じように正座をすれば痺れますよ。
ただ、違う点は「慣れ」もありますが、痺れにくくすると言う技術面で、皆さんより長く座れるだけなんです。更に、「痺れていてもサッと立ち上がる技術」や「痺れていないように見える歩き方」というのもあります。当然、お坊さんの中でも、正座が得意な方・苦手な方はいます。大きなお寺さんですと、御本尊の裏手に出入り口(後門と言います)があるのですが、ご法要後に涼しい顔で退出したお仲間が、裏手でひっくり返っていた事もよくありました。私は控え室に戻るまで、ギリギリ耐えてます・・。

足が痺れるのは神経と血管が押し付けられるためです。押し付けられることによって神経がうまく働かなくなり、血流も滞ることでさらに神経の働きを阻害します。感覚神経が麻痺すると足の感覚がなくなり、運動神経が麻痺すると足を思うように動かせなくなってしまうのです。
皆さまにも出来る痺れ対策としては、きついズボンやジーパンを避け、血流を阻害しないことと、足の親指同士を重ねるようにして、かかとの上にお尻を乗せず、親指の上にお尻を乗せることでもある程度防げます。それも痺れてきたら、「最後までなるべく動かない」ことです。正座の途中で耐えきれずモゾモゾと動くことが多いと思いますが、「モゾモゾ動きは、痺れが喜ぶ行為」と覚えておきましょう。でも、無理は禁物ですよ。
私がご法要をお勤めする際は、最初に「足は楽にして構いません」とお伝えしておりますのでご安心下さい。仏さまと穏やかに過ごす時間ですから、逆に無理すれば心穏やかにはいられませんからね。

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