清め塩はいりますか?
「清め塩」は、死を穢(けが)れと見なし、死を忌(い)み嫌(きら)う習慣から生まれたものです。それは、必ず死すべき身であるにもかかわらず、自分だけは死から逃れたいという考えによるものです。本来、死に出遇うことは、私も必ず死んでいく身であるということを自覚する場でもあります。真宗では、死を穢れとすることはありません。「清め塩」は、亡き人のみならず自らをも冒涜(ぼうとく)することに他なりません。したがって、「清め塩」は必要ありません。
「真宗大谷派お内仏のお荘厳」より
それでも、ご参列した際に頂くことがあるかと思います。断固としてお断りするのも、軋轢を生むだけになりますので、頂いたものは「清め塩」として使うのでは無く、別の用途に使うよう柔軟に考えてみましょう。
ちなみに、当山でも他宗の法事に参列する時に清め塩を頂きます。頂いた塩は、境内地の害虫駆除をする際などに、丁度良い分量なので逆に重宝しておりますよ。
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