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坊守実家のお内仏

先日、坊守の実家がある、三重県いなべ市北勢町へと行ってまいりました。
私が同朋大学時代にお世話になった、田代俊孝先生、尾畑文正先生、池田勇諦先生のお寺がある地域でもあります。

坊守の実家で、いつもお内仏にお参りさせていただいているのですが、旧家だけあって、そのお内仏の立派な様に、毎度感動しています。

坊守の実家は、世界に誇るべき技術でつくられた日本の伝統的な、田の字づくりの家で、
メインとなる仏間に安置されているお内仏の写真です。サイズは一間(六尺)あります。
当山のお内仏と比べても、遥かに立派なご荘厳です・・・。 お内仏の製作年を聞こうかと思っていましたが、毎回忘れてしまっています。お洗濯(分解水洗い)をされたと聞いていますので、歴史あるものなのでしょう。

それ以上に、注目したのがお脇掛に六字名号が掛けられていることです。

書者名のところに

釋達如

と署名がされています。
この方は、大谷派の本願寺第二十世ご門主です。
安永9年誕生ー 慶応元年11月4日命終
(1780年 – 1865年12月21日)
本堂など伽藍が二度も焼け落ち、そのつど再建された有名なご門主です。
幕末の動乱期に大谷派の地位を現在に確立された中興の祖とも言われています。

つまり、約200年前に本山からいただいた六字名号です。
当山のご本尊は30年ほどの歴史・・。
ですから坊守としてお越しいただいた気持ちで毎日を過ごしています。

親鸞聖人の

行者宿報設女犯 我成玉女身被犯

一生之間能荘厳 臨終引導生極楽

(仏道に入って修行する人間〈行者〉が前世からの報い〈宿報〉で、たとい女性を抱くことがあっても、わたしが玉のような女性の姿となって抱かれてあげよう、そして一生の間わたしがその仏道者の身を良く包み守り〈能荘厳〉、臨終には導いて極楽に生まれさせてあげよう〉

の有名な夢のお告げの一文が、わが身にも染み入る次第です。

 

 

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